虚無と闘う大学院生

大学4年間を虚無と堕落で埋め尽くした大学院生が熱量を取り戻すまでを描いたブログ

情熱はマインドフルな感度の良さからくる

コービーブライアントは大きな情熱を持ってバスケットボールに打ち込んでいた.

何故できたのか.

彼はこう語っている.

 

バスケットボールの全てが好きなんだ.

ボールの匂い.

新しいスニーカーの匂い.

ボールが地面を叩く音.

ボールがネットを通る音.

 

これらからわかるのは,彼がバスケットによって生まれるあらゆる感覚情報を好んでいたということである.

あらゆる情報を,細部にわたって取得するにはマインドフルな状態,今この瞬間に100%意識を向けた状態が前提される.

そしてその中で五感が高い感度を持ち,様々な情報を受け取るのだ.

様々な情報に100%の意識を持って触れるため,当然その要素のいい面も見えてくる.

すると好きになる.

そこから情熱が生まれ,全ての過程が始まるのだ.

 

これはバスケットボール,スポーツに限らない.

熱意があるから圧倒的な行動量につながるのは事実だ.

しかしその熱意というのは無から湧き出てくるものではない.

今この瞬間に意識を集中させた結果,対象の細部まで知覚することができ,魅力を見つけられる確率が高まるからこそ,情熱が生まれるのだ.

 

つまり自分は何が好きか,何に熱意を持てるか,というのは自分の内面を探っている限り一向に見つからない.

自らの外側にあるものに積極的に触れ,そこに意識を集中させるからこそ,情熱の卵のようなものが出来上がるのだ.

 

なので小難しいことを考えるのではなく,まずはゆっくりとした呼吸を一日を通して無意識にできるところまで落とし込み,マインドフルに過ごせる時間を増やしていくことが情熱を持って生きるのに最適である.

呼吸と姿勢を整え,現在に意識を集中させる.

これこそが”楽しい人生”への最短経路だと思う.